本と温泉を楽しむ至福の旅<松本十帖>

2021年はコロナの影響でどこにも旅行しなかった反動から、今年は毎月温泉に行き、もう半年が過ぎようとしている。これまでの人生でかつてないほど国内旅行に行き、とりわけ、温泉と地方のカフェ巡りを楽しんでいる。

今回の旅の目的は長野県松本市浅間温泉にある松本十帖(Created by 自遊人)の泊まって読書を楽しむ旅。本屋と温泉が大好きな私にとって至福の時間だった。ホテルの食事も美味しかったし。
5月に新しいカメラ、Olympas PEN E-PL10を買ったので、前回の旅行の時より格段に色鮮やかに撮れて、さらにご機嫌な旅となった。いつものように沢山写真を撮ったので、まずは松本1泊2日のハイライトを写真メインに残しておく。

有給休暇を取って東京を出発。特急あずさ5号に乗り、長野県松本へ着いたのは10時40分頃。
特急あずさに乗ると、狩人の「あずさ2号」が脳内ヘビーローテーション♪になるのは私だけではないはず。

10年ぶり2度目の松本で少し観光。
天気予報では出発直前まで雨マークだったのに、松本に着くと快晴で気温も25℃もあり暑かった。改めて自分の晴れ女パワーに驚いた。

まずは中町通りを散策。白と黒のなまこ壁が続く風情ある街並み。
民芸、工芸品、飲食店が並び、城下町の面影を残す街歩きが楽しい通り。

カメラ片手に古い町並みを歩くのって、本当楽しい。

レトロなミドリ薬品

中町通りのお店は、古い建物を残しつつ、センスの良い工芸品やカフェもあり、私好みの通り。

Amijok(アミジョク) open |:木金土日 11:00-17:00
可愛いカフェを発見してお茶することに。
マフィンなどの焼き菓子があるナチュラルな一軒家カフェ。

スタッフの接客もすごく良くて、居心地良いカフェだった。
松本には行ってみたいカフェやお店が他にもあったのだが、松本は木曜日定休日のお店が多い。

国宝松本城、2度目でも感動の美しいお城。

おやきと蕎麦のカフェ小昼堂(Kohirudo)

ガイドブック掲載のお蕎麦屋はセットメニューだったり、混んでいたので、カフェでお蕎麦ランチした。私は蕎麦にこだわりないので。

山椒みそぶっかけ蕎麦(冷)980円
信州らしく味噌。蕎麦はかなり細麺だった。
信州の郷土食おやきは、この後浅間温泉のレセプションで頂くので、食べなかった。

松本市美術館 Matsumoto City Museum of Art

時間がないので企画展は観ずに、松本市にゆかりのある作家の常設展時のみ鑑賞した。
「草間彌生 魂のおきどころ」は、「傷みのシャンデリア」他、光る仕掛けがある展示が多く、今まで観た草間作品の中でここの展示が一番好きかも。

「草間彌生 大いなる巨大な南瓜2017」 Yayoi Kuasama 2017
撮影できる作品は草間彌生作品でおなじみのカボチャのみ。全国各地で今まで何個も観てきた黄色いカボチャ。

屋外にも草間彌生のドット。

松本駅お城口からバス32系統で浅間温泉まで30分。
浅間温泉にある松本十帖 (created by 自遊人)は、「HOTEL 松本本箱」「HOTEL小柳」という2つのホテル、ブックストア、ベーカリー、ショップ、レストラン、ハードサイダー醸造所などがあり、敷地外に「おやきと、コーヒー」「哲学と甘いもの。」という2つのカフェがある。 

「おやきと、コーヒー」(設計:自遊人) 
cafe 10:00-18:00、bar 18:00-22:00 21:30L.O

チェックインはホテルへ徒歩3分のレセプション&カフェ「おやきと、コーヒー」で。
カフェ『おやきと、コーヒー』は、東京・中目黒のハンドドリップコーヒースタンド「artless craft tea & coffee」とのコラボレーションカフェ。

私が好きな、古い建物をリノベーションした素敵なカフェ。

チェックイン時のおやきとコーヒーのウェルカムサービス。
あまりに外が暑かったのでコーヒーではなく信州リンゴジュースにした。おやきは「野沢菜」や「つぶあん」から選べる。野沢菜のおやきは珍しいもちもち触感。

松本十帖は、単なるホテル再生プロジェクトではなく、「エリアリノベーションのきっかけ」になることも目指している。そのため、カフェからホテルまで歩いて浅間温泉街を歩いてもらうそうだ。ホテルのお部屋とブックストアエリアのカギはQRコードになっている。

浅間温泉は小さな温泉街。街の中にはいくつもの源泉があり地元の人達が利用する共同浴場がいくつもある。湯坂通りを上ると、「松本十帖」がある。
私は群馬県の四万温泉や浅間温泉など、こういうノスタルジックでローカルな温泉街が好きなようだ。

本日の宿『松本本箱』に到着。

“「松本十帖」は、1686年創業の老舗旅館「小柳」の再生プロジェクトの総称。
『松本十帖』には2つのホテルがあります。一つがベビー&キッズウェルカムの新しい温泉ホテル『小柳』。そしてもう一つが「豊かな知と出会う」をコンセプトにしたブックホテル『松本本箱』です。
” 松本十帖公式サイトより

【松本本箱】露天風呂付きスタンダードツイン
薪火ダイニング「三六七(三六五+二)」で楽しむローカルガストロノミー【1泊2食】付
一休.comで予約 39,380円 

コンクリートむき出しのスタイリッシュなお部屋。設計は「SUPPOSE DESIGN OFFICE」。
廊下や部屋にも本が設置されている。作家や文化人、著名人の自宅にある“お気に入り”の本から選書してもらったもので、「あの人の頭の中を覗いてみよう」という企画。私の部屋はミステリー小説多めだった。

源泉かけ流しの露天風呂が全室に付いているのが嬉しい。しかもテラスからの景色は思ってた以上に良くて、囲いがなく開放的。温度もちょうど良くて10分以上入っていられる。

アメニティも充実で、お部屋にも廊下にも信州のジュースやおやつ、アイスなど自由に食べられる。スリッパもタオルもふかふか。明るいうちに、外の湯宿へGo。

宿泊者専用の小柳之湯 (設計:スキーマ建築計画)
客室にある木の湯桶にタオル等を入れてお風呂に行くのが浅間温泉スタイル。
無色透明・無味無臭の浅間温泉。
この暖簾はシンプルで好き。

脱衣所と半露天のシンプルな浴槽のみ。シャワー1台のみで、シャンプーやボディーソープは置いていない。

夕食は松本本箱1階の薪火グリルダイニング『三六五+二(367)』で「ローカル・ガストロノミー」をテーマにしたディナー。
「ローカルガストロノミー」とは、地域の「風土・文化・歴史」を表現した料理のこと。夕食時間は前半 17:30  後半19:45startの2部制になっており、6組しかいなくて静かで良かった。大人カップルや女性一人客だけだったので、騒がしいグループ客がいないのも良かった。レストランの中には料理やお酒に関する本が沢山ある。

ディナーコースの最初に出される「薪の上のアミューズ」。
舞茸のコロッケ、薪火で焼いた松。
香ばしくて最初から美味しい料理がでてきて、思わず顔がほころぶ。

ほとんどの食材は野菜。アスパラなど信州で取れた野菜はどれも美味しい。
いわゆる温泉旅館の料理とは違って、薪で焼いた食材や、一品ずつ丁寧に作られた料理は、普段食べない味付けで美味しかった。

鰆のソースもシソが入っていて香りが良い。そば料理も斬新。
普段あまり食べたことのない料理もあって、野菜、魚、肉、バランスよく、量もちょうど良かった。最後にデザートとコーヒーで締め。
高級ホテルだから当たり前だけど、スタッフのサービスも良い。
ディナーコースは¥9,350。朝食以外は、週泊客以外も利用することができる。(要予約)

1Fにあるブックストア『松本本箱』
新しい本との出会いをコンセプトにしたブックストア。
宿泊客は24時間利用できるが、日帰りでの利用は【完全予約制】となっている。
営業時間は12〜17時(最終入館16時)まで。

1Fのレセプション前にはコーヒーマシーンがあり、宿泊者は客室に備え付けてあるタンブラー持参で無料で飲むことができる。

松本本箱 Matsumotojujo, Mtumotohonako
「オトナ本箱」は、以前の大浴場を利用したブックバス。横に蛇口もついたまま。

写真集や画集、エッセイや入門書を中心に約12,000冊を取り揃えていて本は購入できる。
選書は日本を代表するブックディレクターの幅允孝(はばよしたか)さん率いる『BACH』と、日本出版販売の選書チーム『YOURS BOOK STORE』。

「オトナ本箱」手前には、おこもり空間もあり、読書に没頭できる。
こういう狭いスペース好き。
そのうえ、チェックインから22時30分まで生ビールやクラフトビール、ワインなども無料で飲める。すごいサービス! ナッツやおやつもあるのが嬉しい。

オトナ本箱の階下には「こども本箱」があり、子供向け、ママ向けの本がある。同じく大浴場をリノベーションしたブックプールでも遊べる。子供でなくとも、子供時代に読んだ懐かしい本があった。

高額で普段殆ど買うことがない洋書や写真集、デザイン、建築本も多く嬉しい。
松本観光は翌日にして、もっと早くホテルに来ればよかった、と後悔。寝るのがもったいなくて深夜までいた。

朝起きてまず露天風呂につかって目を覚ます。大浴場に行かずとも、露天風呂から見る北アルプスの山々と鳥のさえずりに癒される。その後、朝食前にホテル周辺を少し散歩。

浅間温泉レトロだね。民家と温泉宿がある程度で観光客向けのお店などは特にない。

朝食の野菜プレートと共にALPS BAKERY(アルプスベーカリー)のパン。味噌を使った自家製グラノーラは、お隣のホテル「小柳」ロビー階にある「浅間温泉商店」でも販売している。カブとか歯ごたえのある野菜が焼き物やピクルスになっていてどれも好み。
パンも焼きたてで発酵バターも美味しかった。

安曇野の無添加ソーセージ。サワークリームそら豆の煮込み。
朝食はありきたりの卵料理とサラダじゃないところがナイス!

お隣のホテル「小柳」へ
小柳は小さなお子様のいるファミリー歓迎のホテル。
こちらもリノベーションホテルで全室に源泉かけ流しの露天風呂が付いている。

ALPS BAKERY(アルプスベーカリー)木曜定休
朝食食べたばかりなので、パンは買わなかったけど食べたかったな。
最近どこもかしこも、あんバターパンが流行っているね。

雑貨や食品を取り揃えた「浅間温泉商店」

パッケージセンスの良いお土産や器が並んでいて衝動買いしてしまいそう。

Cafe 哲学と甘いもの。 / Book cafe
10:00-17:00 ランチ12:00〜15:00 (外来利用可)

ホテルから徒歩3分のカフェ「哲学と甘いもの。」松本十帖が運営。
大正時代の長屋をリノベーションしたブックカフェ。書棚には哲学書が並び、「自分を見つめる」「人生を考える」ためのブックカフェ。静かに過ごす場所なのでパソコンのキーボード音は禁止、おしゃべりは「ヒソヒソ声」がルール。

本はすべて購入できる。

ホテルから徒歩10分の日帰り入浴施設「琵琶の湯」 
OPEN 9:00-20:00 800円
松本城主の湯殿として400年の歴史を持つ日帰り温泉施設。
武家屋敷のようなたたづまいの建物で、大浴場、檜の露天風呂、野天風呂で美肌の湯が楽しめる。和風のカフェや日本料理のお食事処がある。

お殿様の露天風呂(女湯) 昼間は貸切り状態だった。

日本料理「草創庵」で手打ちそばを食べた。1200円
和の風情を大切にしたおもむきのある和室。

松本十帖は期待以上に良くて、大人の一人旅にお勧めのホテル。
本と温泉が好きな私にとって、1泊では時間が足りないほど至福の時間だった。ホテルの食事も美味しかったし、カフェも良かったし大満足。 また来たい!

浅間温泉からバスで松本に戻る。バスは1時間に1本。
最後に松本で事前にチェックしていたカフェに寄った。

栞日 sioribi (水曜日定休) 7:00-20:00
松本市民美術館のそばにあるカフェ。

2Fは天井までびっしり本で埋め尽くされたカフェ。本のセレクトは大手書店にはなかなか並ばない本が沢山あった。自主制作の日記本などなど、中々面白い。小さなギャラリーもあった。

メープルナッツのスコーン(クロテッドクリーム付き)
コーヒーはもちろん、焼き立てのスコーンがすごく美味しかった。栞日 sioribiは、本に囲まれてコーヒーと焼き菓子を味わう素敵なカフェだった。
松本はおしゃれなカフェが結構あるので、また1泊旅行したい。

松本十帖の詳細は別途レポートします。

松本十帖
長野県松本市浅間温泉 JR松本駅からバスで30分
ブックストアは日帰りでも利用可(完全予約制)


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