
伊勢神宮の正式な参拝は、外宮(げくう)から内宮の順で参拝するのがならわしとされている。外宮を参拝した後、おかげ横丁で松坂牛ステーキ丼と伊勢うどんを食べて、いよいよ伊勢神宮内宮(ないくう)へ。
伊勢神宮(内宮)は約15年前に参拝したことがあり、友人達とご祈祷もした。その半年後に今の主人と付き合うことになった。ご縁があったのは私だけない、一緒にご祈祷した友人3人も参拝後、約半年でパートナーと出会い、その後結婚に至った。
伊勢神宮は縁結びの神として知られている神社ではないが、開運のご祈祷をして私の運が開けたので、私の中では思い出のある神社なのである。 ずっとお礼参りに行きたかったが、東京からのアクセスが悪く、こんなに時間がたってしまった。…と言うわけで今回、伊勢神宮へは過去のお礼参りするために来た。

伊勢神宮(内宮)宇治橋
江戸時代(1650年~1830年頃)、お伊勢参りは全国的なブームとなり、数百万人が伊勢神宮を目指して徒歩で旅し、道中では各地の名所を巡る一大イベントだったという。 物理的にも経済的にも大旅行であり、数ヶ月かかることも。お伊勢参りは江戸時代の庶民にとって、自由への憧れや人生経験を豊かにする、まさに「一生に一度の夢の大旅行」だった。
東京から新幹線と近鉄特急で約3時間半で来られるのに…費用も数万円。江戸時代に比べたら楽勝じゃん!

内宮の主祭神は、日本人の総氏神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)である。

宇治橋を渡り、五十鈴川(いすずがわ)のせせらぎを聞きながら正宮へ向かう。内宮は右側通行。

内宮は、何かをお願いする場所というより、今の自分があることに「感謝」を伝える場所。

内宮へと続く宇治橋を渡ると、そこはまさに神域である。紅葉が少し残っている参道を一歩ずつ進むたびに、日々の忙しさで凝り固まった心がほどけていくのを感じる。神社は朝行った方が清々しいけれど、15時頃になってしまった。

参拝前には、五十鈴川(いすずがわ)の手水舎(てみずしゃ)
ここで手と口を清める。

五十鈴川(いすずがわ)

参道の玉砂利を踏みしめる音だけが響き、心が洗われるようだ。

風日祈宮(かざひのみのみや)へ
五十鈴川にかかる橋を渡ってお参り。


風日祈宮(かざひのみのみや)風の神様を祀る別宮

正宮 皇大神宮(しょうぐう):メインの参拝場所。
祭神である天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られている。石段の上にある社殿の前で参拝。伊勢神宮(特に正宮)は「個人的なお願い」をする場所ではなく、世界平和や日々の「感謝」を捧げる場所とされている。

15年前のお礼と幸せな日常生活の感謝を伝えることができた!感謝の言葉を伝えたあと、なぜか涙が出た。こんなことは初めて。
家庭運、金運、健康運に恵まれて、今年も幸せに過ごせたお礼をしたら、とても良い気分になった。私は神社で日頃のささやかな幸せに感謝するだけ。ここ数年、神社で願い事はしていない。

神楽殿(かぐらでん)・御饌殿(みけでん)

御朱印に行列ができていた。

伊勢神宮(外宮と内宮)の御朱印
お守りも御朱印もすごくシンプル

伊勢神宮(内宮) 健康や幸せを祈願したお守り。
外宮と内宮でお守りのデザインや種類は異なる。今年、病気やケガがあった知人のためにお守りを1つあげた。

伊勢神宮は、季節によって異なる表情を見せてくれる。次は桜の季節に訪れてみるのも良いかもしれない。

参拝後の楽しみといえば、江戸時代の門前町を再現した「おかげ横丁」での散策。

伊勢名物の赤福

おかげ横丁は、ただ歩いているだけでワクワクする場所。食べ歩きの誘惑が多い。

スターバックス コーヒー 伊勢 内宮前店


ゑびや大食堂の隣にあるゑびや商店
明治時代、食堂として創業した「ゑびや」食堂。三重県の食と工芸の魅力が詰まった土産物が手に入る「ゑびや商店」
ここのパッケージデザインが好きで、色々お土産を購入した。


真珠塩サイダー


食べ歩きや雑貨巡りも楽しいが、今回私が購入したのが、『一粒万倍米(いちりゅうまんばいまい)』。二光堂 で購入。
一粒万倍(いちりゅうまんばい)とは?
「一粒の籾(もみ)が万倍にも実る稲穂になる」という意味。 わずかなものが飛躍的に増えることを指し、何かを始めるのに最高の吉日とされている。このお米は、まさにその名の通り「運気を育てる」お土産。 パッケージも可愛らしく軽いので、自分産と友人へのお土産にした。おかげ横丁の各お土産ショップで売っている。


古民家や蔵を改装したお店が多くて好き

暖簾が好きな私。

賑やかな通りから一本、五十鈴川沿いの路地へ入った場所に、私のお目当ての「五十鈴川カフェ」があった。ここは、古い蔵や古民家を改装した落ち着いた雰囲気のカフェ。 扉を開けると、コーヒーの香ばしい香りが優しく迎えてくれた。

リバーサイドのカウンター席が空いていた。 目の前を流れる五十鈴川は、さっきまで伊勢神宮で手を清めていたあの川。

こちらのコーヒーは、丁寧にネルドリップで淹れられた本格派。私が頼んだのはカフェ・オ・レだけど。伊勢神宮内宮から五十鈴川カフェまでの散策。 心もお腹も満たされた。

暗くなってきたので、「五十鈴川」駅までバスの乗り、本日、宿泊する鳥羽へ移動した。


鳥羽は海女(あま)と真珠が有名で鳥羽水族館も見どころ。鳥羽駅からホテルの送迎バスに乗り、海添いにあるホテルへ。

鳥羽シーサイドホテル 1泊24,000円
JR・近鉄鳥羽駅から送迎バスで約10分
鳥羽シーサイドホテルの魅力は、趣の異なる3つの大浴場があること。眺めも良いし、湯めぐりできるのでここにした。
温泉名:榊原温泉「七栗の湯」 泉質:アルカリ性単純温泉

鳥羽湾に突き出したような絶景露天風呂。他の大浴場にはジャグジーやサウナもあり旅の疲れを癒やすのに最適。
温泉でさっぱりした後は、お待ちかねの夕食タイム。

しかし…夕食ビュッフェは期待外れ… 特に洋食が。
温泉旅館と違って大型ホテルのビュッフェの食事は正直、質より量って感じだった。伊勢志摩といえば海鮮。美味しかったのは帆立とあわび、お刺身位かな。ごめんなさい…
最後にケーキ複数とフルーツを食べて満腹。
大型ホテルは男性団体客が多く、大浴場に移動する時に館内に複数あるカラオケルームから声が漏れててうるさいホテルだった。会社の慰安旅行みたいなお客が多くて賑やかだった。

朝起きると、大きな窓に広がる鳥羽湾の大パノラマ。 行き交う船を眺めながら、癒しのひと時。

4名泊まれる和室は1人では贅沢な広さだった。そして朝も露天風呂♨へ。

朝食は伊勢湾を眺めながら朝食を。

海添いにプールもあって、夏休みに家族連れでくるようなホテルだった。

足湯


ホテルのギフトショップで私のコレクションである伊勢のベタマグネットをゲット。

近鉄特急で鳥羽から名古屋まで90分。
無事にお伊勢参りもできたので、名古屋バンテリンドームで2日間コンサートを楽しむぞ!



