温泉とこけしを巡る旅~冬の鳴子温泉郷①

最近、温泉とこけしにハマっている私にとって来てみたかった東北の名湯・宮城県、鳴子温泉。鳴子峡は紅葉の名所として人気だが、今回は冬景色と温泉を楽しみたいので1月に行った。鳴子温泉郷は約370本の源泉があり、日本にある10種類のうち8種類が鳴子温泉郷に集まっている。湧出するお湯の量も豊富で源泉かけ流しのお風呂が多いのも魅力。
温泉と一緒に楽しみたいのがこけし探し。鳴子はこけしの産地としても有名なので温泉街を歩くといたる所に”こけしスポット”がある。郵便ポストに電話ボックス、鳴子はこけしと湯めぐりが楽しい街だった。

東京から東北新幹線で約2時間15分、仙台駅の次の古川駅で下車。JR陸羽東線に乗り換えて45分で「鳴子温泉」駅に到着。車窓がマンション、ビルだらけの東京と違ってローカル線の旅ってそれだけで癒される。

鳴子温泉のホームでは観光駅長こけしの”さゆりちゃん”がお出迎え。

JR駅の窓口の上には駅長こけしが飾られている。

Narukoonsen, Miyagi, Japan

観光案内所で鳴子温泉「カラコロまっぷ」をもらい、散策スタート

駅前に早速こけしがいる。
街のあちこちにコケシをモチーフにした看板やオブジェがあり、こけしファンには散策が楽しい!

喫茶まるゆの前にあるこけしの壁画

駅前にある「ゆめぐり広場」は手湯のある無料休憩場

昔ながらの風情が残るこの街は、昭和の面影を残す商店や伝統的なこけし店が並ぶ。
写真の土産屋「まるぜん」で一番人気のお土産が「こけしマッチ」。ベタ土産が好きな私はこけしマグネット、こけしマッチ、こけし手ぬぐい、通信こけしを購入。鳴子温泉のお店はPayPay使えないお店が多いので現金は多めに必要。

ゆるいイラストと、マッチの一本一本に顔が描かれている。

ホットパーク

ご当地マンホールのこけし

鳴子郵便局にはこけしポストがある。

土産店まるぜんで購入した「通信こけし」(430円)胴体の中に筒状に丸めた紙が入っていて、タグに住所を書いて120円切手を貼ればこけしのまま郵送することができる。

湯の街通りにある創業230年の老舗「高亀」には、伝統の鳴子こけし以外にも木地物(生活雑器・木地玩具・こけし)を制作している。芸術的な民芸品が売っていて東北土産におすすめ。

私は髷(まげ)こけし(1200円)とこけしのしおりを購入。
こけしのデザインが好きで集めちゃう。どのこけし屋もこけしもラッピングペーパーもいいのよね。

柳宗理デザインの鳩笛 3,500円
本日宿泊するホテルに荷物を預ける前に、沢山お土産を買ってしまった。

旅人の私は街中を歩くと硫黄の匂いがするが、地元の人は硫黄の匂いはわからない言う。住んでいると気がつかないのだろう。

鳴子温泉駅から坂を上って徒歩8分のところにある鳴子温泉神社(ゆのかみしろ)は温泉と土地の安寧を祈る神社。神社に鎮座する古いこけしが愛くるしい。

湯に浸かり神社に参拝すると子宝に恵まれ安産になると伝えられている。
温泉神社は家内安全・身体健勝・子授け・安産・子供の成長を祈る神社として信仰をあつめている。ここでお参りした直後から良いことがあった。臨終収入をゲット。

社務所に誰もいなかったので、翌朝、お参りした後に社務所で御朱印をいただいた。

お昼はそば処「小花(こはな)」で名物の地鶏南蛮そば(800円)を食べた。
観光客はいなくて地元の常連客ばかり。鳴子温泉は物価も安い。

昼食後は路線バスで鳴子温泉郷の川渡温泉(かわたびおんせん)まで移動し、「準喫茶カガモク」へ行った。

カガモクはこけしづくしのカフェ。木の香りに包まれた店内の至るところに、たくさんのこけしたちが潜んでいる。木工作家のオーナーの作るこけしグッズがどれもユニークでかわいい。

店内で販売しているこけし雑貨

天井や窓のドアノブ、テーブルの脚、こけしはいたる所に隠れている。写真は撮ってないけどトイレの中もユーモラスなこけしがいて楽しい。

「こけしドーナツ(シナモンシュガー)」は地元の豆腐屋さんから仕入れるおから、国産小麦、きび砂糖で作ったヘルシーなオールドファッションドーナツ。お皿が可愛いだけでなく、揚げたてのおからドーナツのおいしさにびっくり。こけしドーナツは必ず食べてほしい一品。隣でパフェを食べていた人はパフェも美味しいと絶賛していた。
店内にあった『ことりっぷ仙台 松島2022年版』の表紙は準喫茶カガモク。
東京からアクセス悪いけど、ドーナツ食べにまた行きたいカフェ。

こけし雑貨とコーヒーの店「準喫茶カガモク」 
OPEN:10:00~16:00 金・土・日曜のみ
大崎市鳴子温泉字川渡49
JR川渡温泉駅から徒歩20分。鳴子温泉から路線バスで行く場合は「川渡小学校前」下車2分。

こけしスポットの中でも面白いのが「こけし電話ボックス」。
大崎市鳴子総合支所前にたたずんでいる。可愛くないけどこれも必見。

数あるこけし店の中でこけし堂(桜井こけし)の次に良かったのが「こけし岡崎斉の店」。
明治9年(1876年)創業の老舗。
どの土産屋もおばちゃん1人で接客してて、のんびりした雰囲気が好き。

東北の系統別の小さいこけし 1,200円
こけしはエリアによって顔や形に違いがあり、さらに職人によって特徴があるのが魅力。
私は仙台こけし(秋保、鳴子)が好き。

こけし絵付け体験1,000円(安い)
自作のこけしは塗料をつけすぎて滲んでしまって失敗。書き直してさらに失敗した。丸い木に筆で左右対称に描くのは難しい。昨年の秋保温泉に続き、温泉マーク♨入り。絵付け体験で作ったこけしは下手でも愛着あるし、東北旅行の思い出になって大好き。次回からデザイン考えてこないと。

岡崎こけし店のオリジナルグッズ「鳴子こけしクリップ」を購入。
奥様が考案したと言っていた。他にもこけしのトートバッグも売っている。

私の様なビギナーのこけし好き女には、ここで販売している「鳴子こけし工房めぐりマップ How to see NARUKO」(100円)がお勧め。こけしスポットや伝統こけし店が掲載されていてイラストもかわいい。

夕方、本日のお宿「湯元吉祥」でチェックイン。駅から8分、温泉神社のすぐそば。露天風呂や予約不要の無料の貸し切り風呂が4つあり、楽しみ。

お部屋は一番安い部屋にしたが一人旅では十分広くてきれいなお部屋。(写真は公式サイトより)坂の上にあるので朝は奥州の山並みを見渡す眺望も良かった。
全国旅行支援で3000円割引。

楽天の宿泊プランでチェックイン時に入浴剤と飲む鳴子温泉のボトルをもらった。
お部屋から湯かごをにタオルを入れて、夕食前にさっそく温泉へ。

大浴場内風呂の「鳳山の湯」もちろん、源泉かけ流し。
吉祥の湯は硫黄泉。低張性アルカリ性高温泉(pH値8.6)「アルカリ性」の泉質はクレンジング効果のある『美肌の湯』
大浴場の中に寝湯スペースも温度もちょうど良くてリラックスできた。冬でも洗い場は寒くなかった。お風呂上りに夜はアイスキャンディー、朝は乳酸菌飲料のサービスあり。

露天風呂もホテルの公式写真で見るより良かった。
日中、気温が8℃近くあって暖かかったが、夜は雨が雪に変わり0℃以下になった。
露天風呂の温度はかなり熱いので雪が降ってても寒くなかった。むしろ露天風呂は長湯できないほど熱かった。
朝は雪が積もってて、念願の雪見風呂に入れて満足。
四季を感じながら入る露天風呂は心も体も癒されてヒーリング効果は高い。

夕食はレストランの半個室席で「和会席」

鳴子温泉のある宮城県は、お米と海と山の幸の宝庫だから、美味しいのは当然だよね。
仙台名物牛タン&揚げたて天ぷら(選択できる)など、多彩な郷士の味覚を楽しめてデザートプレートまで出て女性の私はお腹一杯で苦しかったほど。
食後にまた露天風呂に浸かって早めに就寝。

翌朝、起きたら雪景色だった。

貸切風呂の翠(Sui)
4つの貸切風呂は鳴子温泉では珍しくすべて無料で予約不要。
3つの貸し切り風呂に入れたが、2つは小さいお風呂で家族風呂って感じ。
鳴子温泉は泉質も良し。

鳴子温泉散策と日帰り入浴につづく…

鳴子温泉観光協会




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